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12月07日-04号

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  1. 和歌山市議会 2000-12-07
    12月07日-04号


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    最終取得日: 2021-06-07
    平成12年 12月 定例会            平成12年     和歌山市議会12月定例会会議録 第4号        平成12年12月7日(木曜日)議事日程第4号平成12年12月7日(木)午前10時開議第1  会議録署名議員の指名第2  一般質問         ---------------------------会議に付した事件日程第1  会議録署名議員の指名日程第2  一般質問宇治田清治君、中嶋佳代君、寺井冨士君)         ---------------------------出席議員(41名)  1番  渡辺忠広君  2番  姫田高宏君  3番  寒川 篤君  4番  藤本眞利子君  5番  中 拓哉君  6番  多田純一君  7番  田中孝季君  8番  山下大輔君  9番  尾崎太郎君 10番  東  稔君 11番  山本宏一君 12番  北野 均君 13番  寺井冨士君 14番  佐伯誠章君 15番  森下佐知子君 16番  藤井健太郎君 17番  メ木佳明君 18番  東内敏幸君 19番  中嶋佳代君 20番  中橋龍太郎君 21番  松浦六男君 22番  宇治田清治君 23番  貴志啓一君 24番  遠藤富士雄君 25番  浦 哲志君 27番  森田昌伸君 28番  山田好雄君 29番  武内まゆみ君 30番  大艸主馬君 31番  麻生英市君 32番  田上 武君 33番  新川美知子君 34番  青山 稔君 35番  角田秀樹君 36番  井口 弘君 37番  吉田光孝君 38番  和田秀教君 39番  奥田善晴君 40番  波田一也君 41番  浜野喜幸君 42番  岩城 茂君欠席議員(1名) 26番  浅井武彦君        -------------説明のため出席した者の職氏名 市長         旅田卓宗君 助役         大浦恒夫君 助役         小橋義實君 収入役        松田優輝君 市長公室長      北野壽彦君 企画部長       山下 眞君 総務部長       上西 勇君 財政部長       福本高士君 福祉保健部長     中野凱也君 生活環境部長     保井孝之君 産業部長       西嶋真司君 都市計画部長     岡本 弘君 建設部長       武田範房君 下水道部長      佐古誠治君 教育委員会委員長   竹内巳喜男君 教育長        山口喜一郎君 教育総務部長     楠本喬二君 教育文化部長     空 光昭君 消防局長       黒田禎純君 水道局長       源井洋之君 水道局業務部長    松本 功君 水道局工務部長    柑本睦男君 選挙管理委員会委員長 筒井敏郎君 代表監査委員     伊藤松雄君 人事委員会委員長   鈴木俊男君        -------------出席事務局職員 事務局長       三宅徹哉 事務局次長      川西通夫 議事調査課長     山ノ井義雄 議事調査課長補佐   山本 牧 議事班長       尾崎順一 調査班長       濱治 匠 主査         田畑和久 主査         中野光進 主査         石本典生 主任         中西 太 主任         奥谷知彦 主任         志賀政廣        -------------          午前10時12分 開議 ○議長(浦哲志君) ただいまから本日の会議を開きます。        ------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(浦哲志君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   井口 弘君   波田一也君   角田秀樹君 以上3人の諸君を指名します。        ------------- △日程第2 一般質問 ○議長(浦哲志君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次、質問を許します。 宇治田清治君。--22番。  〔22番宇治田清治君登壇〕(拍手) ◆22番(宇治田清治君) 皆さん、おはようございます。 議長より御指名をいただきましたので、通告順に従いまして一般質問を行います。 昨日の山下大輔同僚議員の和歌山市を思う熱意ある提言に余り耳を傾けていただけなかった市長に対し、再度しつこく質問をいたしますので、重複する点も多々あろうかと思いますが、よろしく御理解のほどお願いを申し上げます。 近ごろめっきり寒くなってまいりまして、まちではコートの襟を立てて歩いている人もちらほら見かけるようになりました。21世紀の始まりまであとわずかです。新しい世紀に向けて大きな時代の変革を感じる毎日であります。 冒頭に少し厳しいお話をさせていただきます。 昨年6月議会の一般質問において市長に申し上げたことを覚えていらっしゃるでしょうか。新たに再選され、旅田市長は生まれ変わったのかと期待を持ちましたが、本質的には何も変わっていなかったと申し上げました。残念なことに、今はむしろそれ以上悪くなっているのではないかなと考えざるを得ません。 市長の頭の中にある和歌山市のまちづくり構想が全く理解できません。大きなプロジェクトが打ち出の小づちのようにどんどん出てまいります。和歌浦湾地域の振興を図るビジョンを策定し、和歌浦を全国にアピールし、和歌山市のイメージアップにつなげる。あるいは、知的文化都市の創造、地域の活性化にもつながる和歌山市立大学の設立。また、和歌山市をニュージーランドのクライストチャーチ市のような花いっぱいのまちにするため、花いっぱい運動を展開し、ガーデンシティー和歌山として国内外に情報を発信していく。日本一の福祉のまちにもしたい。あれもしたい、これもしたい。決められた予算の中でそんなに欲張って一体何ができるのでしょうか。 昔から「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがありますが、まさに「十兎を追う者は一兎をも得ず」であります。一般の御家庭でも給料がこの月20万しかなかったら「お父さん、お小遣い少し減るけど辛抱してね」とか、妻が食費を切り詰めるとかして、20万円以内で何とかやりくりしますよね。しかし、和歌山市はあれも欲しい、これも食べたい、あそこへも旅行に行きたい、もう欲望の欲するままなんです。ほうっておいても借金がふえるわけです。市長の政策は、まさにバブル経済を地でいっているようなものであります。 その代表選手が和歌山市立大学構想であります。大学の建設費が約148億、毎年の運営費が12億5,000万と試算されております。 まず、今の日本の大学を取り巻く環境を考 えていただきたい。18歳人口は平成4年度205万人をピークに減少し続け、平成12年には151万人、21年には120万人になると予測されており、著しく18歳人口が減少する見通しであります。志望者が全員大学に入学できる大学全入時代が訪れると言われており、既存大学の統合の動きも活発化しています。現実に、東京、兵庫では公立大学の統合を目指す方針であります。国立大学においても、独立行政法人化の方向で進んでおり、今、大学をつくるというのは非常に危険であり、時代に逆行していると思います。 木村和歌山県知事はいち早くその状況を判断し、白浜町に建設計画をしていた和歌山工科大学構想について、財政難を理由に凍結したことは大変な英断であると評価したいと思います。和歌山市の財政状況を見たとき、おのずと結論は出るはずであります。 仮に、市立大学構想を進めるとしても、本当にクリアできるのかと思われる問題がたくさんあります。 まず、直川用地であります。一帯は低地帯で水害の際には遊水地となる極めて特殊な土地であります。松下電器の企業誘致の話が流れ、その後、市の総合スポーツ施設等の話もありましたが、地元の反対に遭い計画は前へ進まなかった土地であります。地元の賛同を得るには、強力なポンプ場を建設して、水害の際にはポンプアップで水を処理する以外この土地の抜本的な解決はできません。 要するに大学を建設するには、ポンプ場は不可欠なものであります。数十億円かかると言われるその費用、排水対策費基本計画策定委員会のまとめた財政収支計画に計上されていないというのはおかしい話であります。 148億に仮に50億必要となれば、200億近くの建設費に膨れ上がります。毎年の運営費の持ち出しも年間3億5,000万と試算されております。本当にこれで市の財政がパンクしないのが不思議であります。 また、広域連合2市9町で公立大学として申請しないと自治省の承認が得られない状況で、今現在も1市9町とほとんど話し合いが進んでいないというのもいいかげんであります。 起債の83億円についても、広域で借り入れるということでありますが、こんな時代、果たして他の市町が協力してくれるだろうか。市町の負担金14億円、県の補助金と企業からの寄附10億円と算定していますが、果たしてうまくいくだろうか。確実に当てにできる財源は、関西電力のLNG発電所建設に伴う地元への協力金40億円だけであります。 このような状況であるにもかかわらず、財源のことは全く考えない策定委員会の意見のみを尊重し、議会に設置された特別委員会の意見を無視するかのごとくどんどん進め、広域連合話し合いもなされないまま、市民公募にて名称を決定、設計構想のコンペを実施し、最優秀賞まで決め、広く多くの市民に大学が今すぐできるような錯覚と誤解を与えています。正しい情報を多くの市民に出すべきであり、本当に必要であるのかどうかもっと市民とともに考えるべきであります。それが真の民主主義であります。 市長は、「風」の107号、最後のくだりで書いていましたが、一つは、市民の声をよく聞いて行政を進める。そして、いま一つは、みずからリーダーシップを発揮して行政を進める。どちらが正しいか。どちらも正しい。さて、私は一体どちらの方だろうか。市民の皆さんはよく承知してくださっていると思うがと書いていました。この内容では、市民の皆さん、私について来い。私が一番正しいんだと言っているように感じてしまうのは、この私だけでしょうか。 それでは、質問をいたします。 第1問、直川用地排水対策としてどのような方法を考えているのか、またその費用はどれくらいかかると試算しているのかお答えください。 第2問、直川地区の自治会は全自治会が大学建設に賛成しているのですか。 第3問、今計画している大学が将来定員割れしないという見通しとその根拠をお答えください。 第4問、和歌山市の起債総額はどれくらいなのか、また新たに大学の起債により借金がふえるわけですが、市財政への圧迫はないのですか。財政部長にお聞きします。 第5問、広域連合で起債83億円を借り入れるということですが、実際、2市9町どのような負担割合で借り入れるのですか。 第6問、市町の負担金14億円、県の補助金と企業からの寄附10億円は確定しているのですか。 以上6点、市立大学構想について市長並びに関係部長にお伺いします。 次に、市長の望む和歌山市職員のあり方についてお伺いをいたします。 私は市役所で28年10カ月勤務しました。ですから、職員の方々の空気は肌で感じます。今、本当に職員の方々のやる気、気概を感じるでしょうか。和歌山市の根っこであります市役所職員のやる気こそが市の発展に一番重要な部分であります。室制度を取り入れたり、職員研修をふやしてみたり、形式だけを整えるだけではなく、仕事へのやりがいが持てるようなシステムを考えるべきであります。 市役所の仕事は暇でいいなと世間の人がよく言いますが、決して暇でもなく、楽でもなく、むしろ過酷であり、ストレスもたまり、病に倒れる人も少なくありません。反面、多くの職員はベルトコンベヤーに乗った機械類を前に、流れてくるものに部品をつけるという流れ作業的なものに毎日埋没し、残る生きがいは給与の獲得と出世だけという状況になってはいないでしょうか。 ことしになり、市斎場職員の公金横領、同じく斎場職員の覚せい剤、同和対策室課長補佐の公金流用と、職員の不祥事が3件も続きました。市民の間からは、市職員に対する不信が募るばかりであります。 事件を未然に防ぐため、人事面で今後どのように対処していくのかを市長にお伺いします。 また、ことしの機構改革で室制度を導入しましたが、どのような成果が出ていますか。次長を調整室長に変更し、職務の内容も変わりましたが、十分にその能力は発揮されていますか。また、必要性はあるのですか。 3点を総務部長にお伺いし、第1問を終わります。(拍手) ○議長(浦哲志君) 旅田市長。  〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 22番宇治田議員の御質問にお答えいたします。 最初、前段のお話がございました。何も私が一番正しいんだという、そういう趣旨ではございませんが、やはり選挙で選ばれるときには公約を掲げるわけです。そして、私を信頼してくださいというふうに訴えて当選させていただくわけでございますから、市民の皆さんの御意見を聞くとともに、やはりリーダーシップを発揮するということも大事なことだと私はそう信じております。それが間違っているとするならば、次回、落選ということになるわけでございます。 さて、まず大学の問題でございますが、私への御質問の中では、広域連合で起債83億円を借り入れるということでございます。この問題についての御質問でございますが、21世紀を目前に控え、本市は和歌山県の中心都市としての責任を果たすべく、公立大学を核とした新たなまちづくりに取り組んでおります。 この公立大学設置の財源に係る起債は、設置主体広域連合で借り入れる予定でございますが、起債の元金及び利子償還に係る公債費相当額負担金負担割合につきましては、本大学構想が当初、和歌山市単独での設置を考えていた経緯もあり、今後、周辺市町と協議をしなければなりませんが、現在、一部事務組合及び広域連合で設立されている他の公立大学負担割合を考慮し、中心市である本市で全額負担しなければならないと考えております。 次に、市町の負担金14億円云々の御質問でございます。 この公立大学設置一般財源に係る市町負担金でございますが、正式には周辺市町との協議は行っておりませんが、市町負担金の約14億円は、周辺市町に多大な負担とならない程度の負担をお願いし、残りは本市で負担してまいりたいと、そう考えております。 なお、開設後の大学運営をより充実したものにするための大学運営基金の財源として、県補助金、産業界、住民等の寄附金の目標10億円については、現在のところ確定しておりませんが、今後、地域とともに歩む大学として、和歌山県内の人口の半数以上を占める周辺市町との広域連合で設立する公立大学として、県を初め、広く産業界、地域住民の皆様の御支援をいただき、財源の確保に努めてまいりたいと考えております。 大学の問題について、つけ加えてお話をさせていただきますならば、大変お厳しい御意見、昨日来いただいておりますけれども、要は関西電力発電所立地に伴いまして協力金40数億円、並びに電源三法交付金に基づく27億円、ざっと70億円ですね。あるいは、新しい税収増17~18億円、運転開始後入ってくるわけでございますが、ではその70億円をそのまま放置していいんだろうかと。結局はばらまき福祉とかですね、そういうふうな点で終わってしまうんです。消えてしまうんですね。私はそういうふうにはしたくはないというのが信念でございます。どうか御理解賜りたいと思います。 例えば、起債の面で83億円云々のことがございましたけれども、公共下水道の普及に関しまして、和歌山市では大体毎年120~130億円ぐらい公共下水関連の事業を行っております。ほとんどが起債でございます。借金でございます。そして、普及率向上はどうか。わずか実質的には0.5%ぐらいの普及率の上昇ということになっております。ということを考えましたときにですね、私は今、この人口が急減し、衰退しつつある和歌山市の中に何か新しい活力を生み出す知的なパワーが必要なんだと、そういうふうな信念で大学づくりに取り組んでおります。 現在の私どもが考えております大学に至らない点があるとするならば、議員の先生方からもっとよりよい大学にするために、こういうふうな大学にする方がいいんじゃないだろうか、そういうふうな積極的な御提案をいただくのが私はいいと、そういうふうに考えておりますし、そういう問題につきましては、積極的に受けとめてまいりたいというふうに考えております。(発言する者あり) 次に、職員の不祥事の問題でございますが、職員の不祥事を未然に防ぐ人事面での対処方法についてでございますが、職員の資質向上のため、なお一層の研修や職員の意識改革に努める一方、職員に対する指導の強化徹底を図るとともに、不祥事の原因の一つとして考えられる長期間同一職場への配置について、今後、5年以上同一職場に在籍している職員につきましては、特段の事情や理由がない限り、原則として配置がえの対象としてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 山下企画部長。  〔企画部長山下 眞君登壇〕 ◎企画部長(山下眞君) 22番宇治田議員の御質問にお答えいたします。 和歌山市立大学構想について、まず直川用地排水対策としてどのような方法を考えているのか、またその費用はどれくらいかかると試算しているのかということでございますが、直川用地につきましては、従前から市民が広く利用できる施設として総合スポーツセンターコミュニティセンター保健センター等公共施設用地としての計画ができております。 しかし、今回大学用地として活用を図る場合、大学の施設、設備はスポーツセンターコミュニティセンターの機能を備えたものであり、また大学と保健センター等を相互に活用を図ることにより、両者の機能はさらに充実したものになることが期待されます。 この直川用地は、地域一帯が遊水地的な立地条件にあることから、この用地を活用し新たなまちづくりを行うためには、排水対策は必要不可欠なものと考えております。 現在、この大学設置について、全庁体制での取り組みを図るため、庁内組織として大学設置推進協議会を設置し、この大学の設置推進、地元協議を行う中で連携を図るための担当部局をこの11月におおむね決定しております。 このような状況の中で、大学の建設につきましては、このたび実施しました大学設計構想提案競技紀の川大堰等も考慮しながら、付近の浸水にできる限り配慮した造成高での計画を行う中で、総合的なまちづくりの観点からポンプ場は必要と考えておりますので、その容量、設置箇所排水箇所等を考慮しながら、適正な設置費用の積算をできるだけ早い時期に行ってまいりたいと考えております。 次に、直川地区の自治会は全自治会が大学建設に賛成しているのかということでございますが、現在、直川地区を含めた周辺地区の住民の皆様には、この大学建設についての協議は行っておりません。 今後、大学設置基本計画策定委員会からの提言をいただく中で、市として直川用地の活用について決定を行い、広く地域住民の皆さんも利用できる施設として、また地域とともに歩む大学として、直川地区を含めた周辺地区の皆さんの御協力と御理解を賜りながら、最大限の努力を行い、この計画を進めてまいりたいと考えております。 最後に、今計画している大学が将来定員割れをしないという見通しとその根拠はということでございますが、平成元年以降に開学した公立大学志願倍率の状況は、平成11年度では平均約9.5倍で、また平成11年4月に開学した公立大学については、平均約24倍の志願倍率があり、ほとんどの公立大学が10倍以上となっております。 また、昨年実施いたしました大学整備に関するアンケート調査に基づき、学生確保の可能性を試算しますと、広域連合地域内に限った積算では、現在、計画している240人の入学定員に対して、約3.5倍の潜在的な進学希望者があると予想され、また入学者が和歌山県内、近畿圏、全国、さらには社会人、留学生等であることを考えた場合、さらに数値は上がるものと予想されます。 このことから今後、魅力的な教育内容を持った大学を計画する中で、的確な入学者受け入れ方針を提示するならば、県内学生はもちろん、全国から広く学習意欲が高く能力のすぐれた学生を確保することは十分可能であると考えております。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 福本財政部長。  〔財政部長福本高士君登壇〕 ◎財政部長福本高士君) 22番宇治田議員の御質問にお答えいたします。 市立大学の御質問の中で、和歌山市の起債の総額、また大学の起債による市財政への圧迫はないかということでございますが、和歌山市の起債残高は、一般会計、特別会計、さらに公営企業会計も含めまして、平成11年度末で約3,214億円でございます。 また、公立大学建設の主要な財源となる起債についてでございますが、広域連合設置主体となる場合には、地方公共団体の組合である広域連合が起債を行いまして、償還につきましても組合が行うことになりますが、先ほど市長の御答弁にございましたとおり、起債の元利償還金を和歌山市が全額負担するといたしますと、その一定割合が地方交付税として和歌山市に交付されることとなりますが、その差額につきましては、財政負担の増加になるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 上西総務部長。  〔総務部長上西 勇君登壇〕 ◎総務部長(上西勇君) 22番宇治田議員の御質問にお答えいたします。 機構改革で室制度を導入したが、どのような成果が出ているのかとの御質問でございます。 次長、課長補佐を廃止して、部長、室長、班長の3段階を基本に整備するとともに、組織の細分化を図ったところでございます。その結果、実務面では責任の明確化が図られ、決裁の流れも速くなっております。 また、市長からの指示が直接各室長になされ、ミドルアップダウンの体制が形成されてきていて、各室長は積極的に業務を遂行しているという御意見を聞いております。 一方、室長からは、細分化したことによりまして、細部にわたって業務の把握が可能になったことも上がっております。しかし、実施して半年余り、一応、機構改革が定着してきたところでありますので、今後、もう少し時間をかけて状況を見定めてまいりたいと考えてございます。 次に、調整室長の能力は発揮されているのか、また必要性はあるのかとの御質問でございます。 調整室長は、会議や団体の会合への出席、部内の室間調整、議会との調整、部内の懸案事項の処理などのほか、従来の次長とは違った立場から、各室間の業務調整に際して中立の立場からの調整、あるいは第三者的立場からのチェック機能支出負担行為監理員として予算編成の調整や予算執行の精査を行っておりまして、こうした職務は組織運営に際し必要でありますので、調整室長の職を継続いたしたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 22番。  〔22番宇治田清治君登壇〕(拍手) ◆22番(宇治田清治君) ただいま市長より、大学に対する熱い決意の御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。 まず、機構改革の方からお聞きします。 市長が発案し、本年4月より施行されましたミドルアップ方式、すなわち室長制でありますが、確かに市長に直接室の意見が反映され、決裁も速くなり、各室長も積極的に業務を行え、やりがいも十分あるという面ではいい制度だと思います。ただし、室長の資質によって各室にかなりの差が生じると思います。市長、そうは思いませんか。 ですから、室長の選任については、十分に幹部の方々と人事室で協議していただきたいと思います。 それから、調整室長というポストは必要でしょうか。以前の次長のように部長の代理ができないのですから、先ほど部長が答えた業務の内容でありましたら、室長で十分間に合うと思うのですが、どうでしょうか。 このポストについてしばらくは継続もやむを得ないと思いますが、将来、廃止の方向で進めていただきたいと思います。これは要望としておきます。 次に、市民の皆さんに市役所職員の信頼を取り戻すためどのように対処するのかをお聞きしましたが、先ほど市長より、5年以上同一職場に在籍している職員については配置がえの対象とする旨の回答をいただきました。 古くさかのぼり、宇治田市長の時代、いえ、それよりずっと前の時代より今日まで当然のように行われてきた選挙人事などをやめ、1つの部署で8年、10年ということのないようにしていただき、専門分野、特殊分野は5年をめどに、一般業務は県庁のように基本的には3年で異動を行うという3年異動制を定着していただくことを強く要望いたします。 そうすることにより、仕事へのやる気、緊張感が持て、マンネリ化、不祥事の発生を防ぎ、また多くの職場を経験することによって、公務員としての知識、見識を高めるのではないでしょうか。 先日、東京で同僚議員と宮城県知事、浅野史郎さんの講演を聞いてまいりました。公務員とはボランティアの心を持つことと、直接言葉にはしませんでしたが、話の内容からそう感じました。 ボランティアとは、日本語に訳すると志願兵だそうです。どういうことかというと、やむにやまれぬ心の動きだそうです。阪神大震災のときテレビを見ていて、いても立ってもいられぬ思いに駆られバイクを飛ばして現場へ向かった人が大勢いたと聞きます。これがボランティアの精神であります。何か恋にも似ているそうであります。 民間企業では、やりがいとは人事における昇進、給与における優遇が主でありますが、公務員はそれがそのまま当てはまらないと思います。 職員の仕事の報酬は、仕事そのものから与えられるやりがいというものではないでしょうか。自分の今置かれているポストをしっかり掘り進んで、与えられた仕事をこなすことだけでなく、その職場のプロジェクトの一員として担い、完成していく。その過程を通じて得られる達成感、成功体験こそがやりがいであり、公務員であることの真の報酬ではないでしょうか。こういう職員を多く持っている役所こそ絶対に強く、市民より信頼される自信を持った役所と言えるでしょう。 市長は、職員あるいは役所にこういう期待を抱くのであれば、市長自身が考えを改めるべきであります。 市長の機関誌「風」の107号にこんなことも書いていました。「上司が鬼とならねば部下は動かず」という本が今売れていて、その内容に共感したそうですが、その中身とは、1頭のライオンに率いられた100頭の羊の群れは、1頭の羊に率いられた100頭のライオンの群れに勝つという内容の本です。ここで現在の市長の考え方、動向が何かわかったような気がします。 最近、職員の間では、市長の思いつきでどんどん出てくるプロジェクトについていけなくてやる気をなくしている人もいるように感じます。職員をやる気にさせ、信頼させるのはあなた自身のあり方、資質の問題であると思うのですが、どうでしょうか。 次に、市立大学でありますが、全国より能力のすぐれた学生が確保できるとか、最近の公立大学の志願率がよいとか、広域連合地域内には3.5倍の潜在的な進学希望者があるとか、そんな甘いものではないと思います。そう簡単に生徒が集まるとはとても考えられません。 そんなことより、一番重要なのは財源であります。先ほどからの答弁を聞いておりましたら、直川用地排水対策としてポンプ場は必要であり、用地を活用した新たなまちづくりを行うとか、また広域連合の負担金及び起債はほとんど全額和歌山市で持たなくてはならない。県の補助金、企業の寄附はほとんど見込めない。こんな状況で一体どこにそんな財源があるのでしょうか。 市の税収も平成9年をピークに減少に転じ、法人税の著しい減少とともに、今後も当分減少し続ける見込みであります。「傷は浅いうちに手当てしておけ」と言います。今でも遅くはありません、はっきり言ってこんなむちゃな大学構想は早急に取りやめていただきたい。 先日、市長より手紙とビデオが市議会議員全員に届けられました。「シリコンバレーの挑戦者」というNHKスペシャルのビデオをぜひ見てほしいということでありました。ビデオを見た感想は、昨日の山下議員の意見と全く同感であります。 手紙の内容は、人口が過去5年間で7,000人減っている。激減している。これは極めて憂慮すべき事態である。こういうときにこそ、和歌浦の再生、新大学の開校、花いっぱいのガーデンシティーづくりを進めていかなければならないという決意の手紙でしたが、先ほど関西電力のお話もございましたが、70億円入るということですが、これをやっぱり昨日の山下大輔議員が言ったように、一点集中で使っていただきたいと私は思います。 5年で7,000人、10年で9,000人の人口の流出には、これはあなたの政治手腕にも責任の一端があったのではないでしょうか。 シリコンバレーのようなまちに和歌山市を変貌させたいという市長の夢はわからないでもないですが、そのシリコンバレーもことし10月、1万人を超えるホームレスが確認され、社会問題となったことは御存じでしょうか。もう少し現実を見てほしいと思います。 最後に、私の大好きな詩を紹介します。金 子みすゞさんという人が書いた「つもった雪」という詩です。特に、特に市長に聞いていただきたいと思います。 上の雪さむかろな、冷たい月がさしていて。 下の雪おもかろな、何百人ものせてゐて。 中の雪さみしかろな、空も地面(じべた) も見えないで。 この中の雪を読んだとき、私はぎゃふんと感じました。人はみんなこういう見えない部分を見る能力を持っているんです。 ですから、市長ももっと見えない部分をよく見ていただいて、多くの市民の方々、また職員に愛され、信頼される市長に戻ってほしいと思います。少なくとも、20年は長過ぎると掲げ、初当選したころの市長に。お願いします。 以上で再質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(浦哲志君) 旅田市長。  〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 22番宇治田議員の再質問にお答えいたします。 大学の問題について、いろいろ厳しい御意見いただいてありがとうございます。 むしろ、昨日の山下先生あるいは宇治田先生らとこうした議場でですね、大いに議論をし合うこと、大変私、好きなんです。 そういう中で、私自身、自信を持って近い将来、大学についての予算案も含めて議案を提案させていただくつもりでございますが、そのときに議会で否決されれば、これはもう大学を設置することはできないわけです。 私が公約の第一番に掲げておった市立大学の問題について議会で否決されたということになるならば、いわば不信任を受けたということになります。ですから、私は直ちに市長を辞職し、公立大学を公約に掲げて再度市長選に挑戦するという、そういうふうな決意で臨んでおります。 そういう中で、ぜひとも御理解賜りたいんですが、その財源の問題で今、御指摘がございました。 今、市の方でさまざまな事業を展開しております。しかし、基本は一般財源と--一般財源というのは市民の税金及び交付税になると思うんですが、その一般財源とそして借金とでさまざまな事業を展開しているわけなんです。財源は一体何だといいますと、いわば税金と借金です。 ところが、この大学に関しましては、140~150億円要るだろうと思います。しかし、そのうちのおよそ半分は、関西電力からの発電所によって生み出される新たな財源であるという、およそ半分の財源を用意しているということ自体、これ、全然意味が違うわけなんです。そのことをどうかひとつ御理解賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 22番。  〔22番宇治田清治君登壇〕(拍手)
    ◆22番(宇治田清治君) ただいま市長より御答弁をいただきましたが、もう市長にあんまりしゃべっていただきたくはなかったんです、実のことを言いますと。 私、思うんですけども、和歌山市は株式会社和歌山市じゃないと思うんですよ。それでやっぱり、市長が社長で市民の方が従業員というようなそんな感じに感じるんです。 だから、もっと政策にしてもそうですけども、きのうも山下議員言いましたように、一点集中でどこかへやっぱりお金を使っていただきたい。大学をつくるというのも、それはあればいいですよ。いいんですけども、そのお金の使い方として、やっぱり和歌浦なら和歌浦の方へ資金を投入するとか、1つで使っていただかないと、あれもこれもといえば、やっぱり私は予算にちょっと無理があると思うんです。だから、それをひとつよろしくお願いしたいと思います。 以上で再々質問を終わります。どうもありがとうございました(拍手) ○議長(浦哲志君) 次に、中嶋佳代君。--19番。  〔19番中嶋佳代君登壇〕(拍手) ◆19番(中嶋佳代君) おはようございます。 ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問させていただきます。 このたびで3度目ではありますが、まだまだ言葉遣いも未熟で、表現も不十分なため、お聞き苦しいこととは思いますが、一生懸命質問させていただきますので、どうかよろしくお願い申し上げます。 まず、少子化対策についてお伺いいたします。 我が国は、平成10年度で65歳以上の老年人口が15歳未満の年少人口を上回り、世界で類を見ない高齢化が進んでおります。女性が一生の間に産む子供の数は1974年以来低下をし続け、1998年には過去最低の1.38人を記録しました。 1997年度、厚生科学研究所で「少子化社会における家族のあり方に関する調査研究」では、「国を挙げて積極的に取り組むべき」が28.5%、「個人の望む結婚や出産を阻んでいる要因を取り除く対応を図るべき」は70.1%という結果で、子育て支援の拡充を求める意見が多数を占めております。今や少子化対策は国民的関心事であり、総合的に取り組むべき対策であります。 昨日、公明党として就学までの医療の無料化の要望書を旅田市長にお届けさせていただきました。ありがとうございました。 そこで、旅田市長にお尋ねいたします。 一昨年8月より乳幼児医療を3歳児まで所得制限も取り外し、現物支給を実現していただきました。償還払いのときは、子供を連れて市役所に行き申請し、それから1カ月余りたたないと銀行振り込みされません。今、現物支給になり、健康保険証さえ持参すれば、病院での費用は無料になりました。 若いお母さん方は、お給料前になって病院へ行かなければならないときは泣く思いです。何しろ子供というのは急に熱が出たり、下痢をしたりするので大変な毎日です。3歳までの子供さんを育てているお母さん方は大変感謝されています。本当に和歌山市長の決断並びに当局の皆様の御苦労に感謝いたします。 しかしながら、現状は3歳以上の幼児期も、幼稚園や保育所などで風邪やインフルエンザ、水ぼうそう、おたふく風邪などさまざまな菌の感染で病気を引き起します。夜中に歯が痛くなったり、中耳炎を起こしたり、けがをしたり、気の休まるときはありません。体力や抵抗力はまだまだ弱く、医師の正しい診断や治療は不可欠です。 先日もテレビのある番組で、ことしもまたインフルエンザが猛威を振るうであろうとの話から、昨年、インフルエンザで子供を亡くしたお母さんの話が放映されていました。あんな苦しい姿をほかの子供さんに味わわせたくないと涙ながらに訴えておりました。風邪ぐらいとの安易な油断に急に熱が40度ぐらい出て、けいれんを起こし、そんな状態でひどくなると死亡、もしくは治っても脳障害という後遺症に生涯悩まされるとの内容でした。 特に、5歳児ぐらいまでに死亡や後遺症が集中しているそうです。幼児期は子供の様子をよく観察していくことはもちろん大事なことですが、2人、3人と兄弟同士で一緒に病気になれば、核家族の多い現代の子育て中のお父さん、お母さん方のためにも、何かあったらすぐに医師に相談しながら健全な子育てができるような環境づくり、経済支援が必要だと痛感いたします。 私も、以前から多くのお母さん方の現実の子育ての悩みを聞いてまいりました。和歌山市として、さらなる支援で6歳までの未就学児への医療の無料化をぜひ実現していただきたく答弁を求めます。 次に、出産一時金の早期給付について、旅田市長にお尋ねいたします。 現在、国の施策で出産費には保険の適用がなく高額な出費となるため、国民健康保険加入者におきましては、出産1人に対し30万円の一時金が給付されております。大変喜ばしいことでありますが、現行の給付方法は、出産と同時に出生届と母子手帳持参で申請します。ところが手続上の都合で、振り込まれるまで1カ月半ぐらい後になります。 現在、出産費は約35万円ぐらい。退院時に窓口で支払うそうですが、病院によっても違いますが、普通分娩であっても、土、日、祝日となると割増料金が上乗せされ、一度に大変な出費となります。「安心して出産するのに50万円ぐらい手元になくてはできません」と、若いお母さん方にとっては出産すること自体が大変な出費です。 そして、母乳が出ないとなると、お乳のマッサージからミルク代、そして今はほとんどの人は紙おむつ。私は思わず「ヤングママさん頑張れ」と、若い夫婦に呼びかけたい思いでいっぱいです。 そこで、市長に質問いたします。 出産一時金は国から出費されているものです。退院の時点で給付金を病院の支払いに充てるためには、現行行われている銀行振り込みの方法から金券で支払えば早期給付は実現可能ではないでしょうか。ぜひとも実現していただきたいと思います。 続いて、妊婦の健康診査について、福祉保健部長にお尋ねいたします。 妊娠から出産まで母子ともに健康で出産を迎えられるように、月一度ぐらいは検診にまいります。出産が近づけば、週に一度は病院に行きます。この診察料金は検査のため保険が適用されません。妊婦さんにとっては、これもまた大きな負担でありますが、何らかの助成はできないものでしょうか。今、どのような助成をされていますか。 次に、読書運動についてお尋ねいたします。 本年、西暦2000年は子供読書年と銘打ち、衝動的な行動やいじめなどが浮き彫りになっている子供たちの現状に憂慮し、言葉を獲得し、感性や表現力、創造力を養う読書の大切さを強調され、5月5日には東京上野の森に国際子供図書館が一般公開されました。まだ3分の1のオープンですが、設計はあの有名な建築家の安藤忠雄さんです。 本年の子供読書年を元年として、国を挙げて読書活動に応援していく施策が打ち出されたそうであります。 全国各地で読書運動を推進するための集いが開催されました。学校現場においても、朝の10分間読書運動や読み聞かせなど、以前から読書運動を進められているところもかなりあると思われます。 教育文化部長にお尋ねいたします。 和歌山市の学校における本の読み聞かせはどのように推進されていますか、お聞かせください。 子供の思考と表現力は言葉の獲得と深く関係していると言われます。子供が生まれたときから始まっています。母乳を飲ませながらの語りかけ、そして6カ月ごろの話しかけは脳の発達の重要なファクターで、読み聞かせをスタートする時期だそうです。1歳から1歳半ごろは認識の時期、そして幼児期は読書を通して質問を受けたり答えたり問いかけたりの交流期、3歳から5歳までに性格が決まると言われます。小さいときからの読み聞かせの習慣ができていれば、小学校や中学校でも本に親しんでいける子供になるはずです。そして、優しさや感動や正義感などを身につけていけると思います。 情報社会の真っただ中で、基礎ができていない時期に考える余裕を与えないコマーシャルなどの細切れの情報は、子供にとって一番大事な「どうして」という疑問を奪ってしまい、いつの間にか脳を麻痺させてしまうと言われております。 健全な精神の思考を育てるためにも、私は身近にたくさんの本に出会える場所があることが必要だと常々思っております。 そこでお聞かせください。 地域の学校の図書が、開かれた図書館として地域の方々の交流の場に活用されるようにできないものでしょうか。できれば、PTAの方々などにも本の整理にボランティアをお願いし、地域ぐるみで母子ともども読書運動を起こしていってはいかがでしょうか。 徒歩や自転車でも行ける学校図書の利用が読書運動を根づかせていくことができると思います。地域にある図書施設をさらに充実させ、開放し、図書館や図書室から子供たちの友情の輪が広がるような読書運動の推進を提案いたします。 また、長期入院の子供たちへの配慮につきましても、できるだけ図書に触れる機会を与えていただけないでしょうか、お聞かせください。 次に、加太、磯ノ浦活性化についてお尋ねいたします。 部長にお尋ねいたします。 21世紀へのカウントダウンと銘打ち、12月31日午後11時より加太港多目的グラウンドで行われるカウントダウンイベントの内容及び目的をお聞かせください。 次に、市長にお聞きします。 加太、友ケ島の定期連絡船の廃止という話が出ていますが、和歌山市の対応はどのようにされますか。加太観光客の減少は何が原因と思われますか。 先輩、また同僚の皆様方の御質問の中では、海都WAKAYAMAイコール和歌浦湾一帯ばかりのように聞こえます。私は磯ノ浦、加太を代表して質問させていただき、磯ノ浦、加太という北部の唯一の観光地、漁場を含めてこそ和歌山市もさらに発展するのではないかと思います。加太、磯ノ浦をどのように位置づけていくかをお聞かせください。 坂田磯ノ浦線も工事がとまったままの状態のように見受けられますが、現在の状況をお聞かせください。磯ノ浦の海岸への渋滞解消は、あの道を外してありません。 次に、未給水地域の現状をお聞かせください。 平成11年度の上水施設整備計画の進捗状況をお聞かせください。 昨年からも質問させていただいた大川地区の上水管は、深山トンネルまで来ているとのことですが、一日も早い実現をしていただきたいと強く要望いたします。 以上で第1問とさせていただきます。(拍手) ○議長(浦哲志君) 旅田市長。  〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 19番中嶋議員の御質問にお答えいたします。 乳幼児医療費の問題でございます。 乳幼児医療費助成制度は、県及び市の制度として昭和48年度から実施しております。平成5年度からは対象年齢を3歳未満に引き上げ、また昨年8月からは現物給付方式を実施するなど充実に努めているところでございます。 しかしながら、対象年齢の引き上げを市単独で実施することは困難なことでございますので、県に対して今後、年齢の引き上げを強く要望してまいりたいと考えております。 次に、国民健康保険に係る出産育児一時金の支払いの問題でございます。 国民健康保険による出産育児一時金の給付につきましては、現在、支払いの安全性、本人の確認、保険料滞納者に対する保険料への充当処理の面から口座振替制度を適用しております。 したがって、支払いを早く希望する方には、諸問題もございますが、申請時の窓口での金券払い等により実施できるよう考えてまいりたいと思います。 次に、加太、友ケ島あるいは磯ノ浦等の問題でございます。 まず、友ケ島の件でございますが、友ケ島の観光開発事業は南海電鉄に委託しており、今年度は3年契約の3年目で、平成13年3月31日が契約期限となっております。 南海電鉄は、鉄道事業を取り巻く厳しい経営環境の中、事業の抜本的な見直しを行い、長年にわたり損失の続いている友ケ島の観光開発事業から撤退せざるを得ないとの申し出がございました。 南海電鉄の厳しい経営状況は理解できるといたしましても、3年契約の最終年度になって、突然友ケ島の観光開発事業から撤退したいとの申し出に非常に困惑しており、友ケ島の観光開発事業の継続を要望し、話し合いを続けておりますが、これまた大変厳しい状況でございます。 友ケ島の今後につきましては、瀬戸内海国立公園に指定されている関係もありますので、美しい海、豊かな緑など自然環境を生かした島の活用方法を見出していきたいと考えております。 次に、和歌山市の観光客入り込み状況は、全体として大河ドラマが放映された平成7年をピークに、経済諸情勢の厳しい中、減少傾向にあります。 加太、磯ノ浦につきましても、同様の状況にありますが、淡嶋神社、汀菖園などの観光スポットとともに、美しい海岸線を利用しての潮干狩り、海水浴場、磯釣りや船釣りなどの釣りのメッカとしての豊かな観光資源がありますので、さらに積極的にPRを展開するとともに、今後、海都WAKAYAMA21のイベントとして、加太、磯ノ浦の立地条件を生かした内容についても検討していきたいと考えております。 また、観光産業に携わる方々を対象に、訪れた人がもう一度行ってみたいと思っていただける観光地となるよう、おもてなしの研修等を通じて検討してまいりたいと考えております。 あとは担当部がお答えいたします。 ○議長(浦哲志君) 中野福祉保健部長。  〔福祉保健部長中野凱也君登壇〕 ◎福祉保健部長中野凱也君) 19番中嶋議員の御質問にお答えいたします。 妊婦の健康診査についての御質問でございますが、母子保健法に基づきまして、妊婦の健康診査を医療機関に委託いたしまして、妊娠の前期、後期の2回を無料で実施いたしております。 また、35歳以上の妊婦さんには、超音波検査を1回追加するなど、必要に応じて検査項目もふえてまいっております。 また、保健所、保健センターでは、両親教室、マタニティーサークルなどを開催し、妊婦さんの支援をいたしてございます。 妊娠経過中に妊娠中毒症、また妊娠または出産に支障を及ぼすと考えられる場合は、妊婦さんに対しましては妊婦精密健康診査や妊娠中毒症等療養援護などの医療費の助成制度もございます。 今後、さらに妊婦さんへの支援とともに、種々の助成制度や母子保健対策事業の活用を進めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 山下企画部長。  〔企画部長山下 眞君登壇〕 ◎企画部長(山下眞君) 19番中嶋議員の御質問にお答えいたします。 加太、磯ノ浦の観光活性化について、21世紀へのカウントダウンイベントの内容及び目的についてでございますが、このイベントは、21世紀初頭の和歌山市にぜひとも必要である紀淡連絡道路の早期実現に向けて、促進の機運を一気に盛り上げるために企画したものであります。 また、紀淡海峡に位置する本市北部の人気観光地である加太の魅力を近畿一円、ひいては全国へと売り出していきたいとも考えてございます。 内容についてですが、加太港の多目的グラウンドを会場として、12月31日の午後11時から地元加太の獅子舞と洲本市からの淡路島おどりの競演に始まり、続いてステージ前に設けた大型画面を通して、映像生中継で大橋の早期実現に向けて対岸の洲本市長とのエールの交換、市民による大合唱、躍虎太鼓の演奏、また音と光の特殊効果で「友ケ島誕生」の「国生み伝説」を現代風に再現します。 やがて21世紀へのカウントダウンが始まり、2001年1月1日を迎えた瞬間、打ち上げ花火と飛び交うレーザービームが新世紀の星空を幻想的に染め上げる計画ですので、多くの市民の皆様方と一緒に新しい世紀を祝ってまいりたいと思っています。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 武田建設部長。  〔建設部長武田範房君登壇〕 ◎建設部長(武田範房君) 19番中嶋議員の御質問にお答えをいたします。 坂田磯ノ浦線の進捗状況についてでございますが、坂田磯ノ浦線につきましては、県道粉河加太線から南海加太線を立体交差して磯ノ浦海水浴場を結び、地域住民の利便性を高めるにあわせ、交通緩和を図ることを目的とする道路でございます。 計画の全長は1,039メートル、幅員10.5メートル、全体面積2万9,865平方メートルでございまして、昭和58年度から用地買収を進めてございます。現在まで2万4,386平方メートルを買収しておりまして、進捗率は81.6%となっています。残りの地権者は10名、30筆でございます。 今後、早期買収に努め、めどがつき次第工事着手してまいります。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 空教育文化部長。  〔教育文化部長空 光昭君登壇〕 ◎教育文化部長(空光昭君) 19番中嶋議員の御質問にお答えいたします。 子供の読書離れが進む中、情緒的発達や想像力を刺激し、豊かな情操を培う上で幼児期から読み聞かせを始めることは重要な意義があるととらえております。 学校教育の場における読み聞かせ活動は、現在、国語の時間を中心に行われています。また、定期的にゲストティーチャーを招いたり、総合的な学習の時間の活動の一環として読書活動を支援しているボランティア団体等にお願いしたりするなど、その活動が広がりつつあります。 心の教育の重要性が指摘される中、感性が磨かれる最も大切な時代に知恵を与え、想像力や表現力を豊かにする読み聞かせを通し、感動する心を養うとともに、自分の生き方について考えることは大変重要なことととらえております。 また、地域の人々や保護者の方を学校図書館にボランティアとして受け入れることについてでありますが、読み聞かせを初め、学校と地域の連携によるイベントの実施、魅力ある読書環境の整備等、子供の読書を積極的に進める際には、学校での取り組みと家庭での働きかけの連携が今後重要になると考えております。 議員から御提案いただきました地域における子供のための読書施設につきましては、現在、コミュニティセンターや児童館に図書室を設置しておりますが、今後、学校図書館の開放も含め、コミュニティセンターを建設する場合、図書室を設置するなど、学校と地域社会が連携しながら読書活動を推進できるよう研究してまいりたいと考えております。 市民図書館におきましても、現在、移動図書館車による市内39カ所を巡回し、児童書、一般書の貸し出し業務を実施するとともに、保育所、小学校、読書クラブ等に団体貸し出しを行い、読書活動が活発に行えるよう支援しております。 議員御指摘の長期入院の児童生徒への図書の貸し出しにつきましては、今後、学校と相談し、検討してまいります。 教育委員会といたしましては、読書活動の充実を図り、児童生徒に豊かな心や生きる力を育成するよう学校に働きかけてまいります。 以上です。 ○議長(浦哲志君) 源井水道局長。  〔水道局長源井洋之君登壇〕 ◎水道局長(源井洋之君) 19番中嶋議員の御質問にお答えいたします。 未給水地域の現状と対策についてということでございますが、本市の未給水地域の現状は、平成12年3月末で約400世帯でございます。未普及地域給水事業といたしまして、現在、山口地区滝畑への給水を検討しているところでございます。 今後も、未給水地域については、順次解消を図っていかねばならないと考えてございます。 次に、加太大川地区への給水についてでございますが、平成4年に県土地開発公社と事前協議を行い、加太開発事業大川水道施設基本計画に基づき給水を開始することといたしております。 大川地区の給水は、この事前協議により行うものでございますが、給水開始時期は、関西国際空港第2期工事の土取り完了後となってまいりますので、水道局といたしましては、今後、県に対して加太開発事業の推進を要望してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 19番。  〔19番中嶋佳代君登壇〕(拍手) ◆19番(中嶋佳代君) 再質問させていただきます。 少子化対策、乳幼児医療の問題ですけども、香川県では中学校卒業までとずば抜けて手厚く乳幼児医療を--乳幼児ではないですけども、入院のみですけども、実施されているそうです。 また、北海道や鹿児島県も未就学まで実施され、ことしに入って山形県では3歳児未満から5歳児未満まで通院者に、また入院は6歳未満まで引き上げられました。就学までの体力もまだまだ未熟な時期の医療は、行政が負担することは大きな子育て支援になりますので、県への働きかけを何とぞよろしくお願いいたします。 出産一時金早期支給について、当局の皆様のお仕事の負担が大きくなるにもかかわらず、実現できる方向を示していただき、ありがとうございました。ぜひとも一日も早い実施を何とぞよろしくお願いいたします。 次に、図書の整備について再質問させていただきます。 今、私たちの生活の中では、家で要らなくなった本などは古本屋にも行かない、だれかに上げることもなく、住宅事情も重なり、収納スペースがなくなれば捨ててしまうこともあり、もったいない限りです。心に残った本も本棚や押し入れの奥、倉庫で活用されずにそのうち傷んでしまいます。もし学校等で本を使ってくださるのであれば、眠っていた本も生かされるのではないでしょうか。 本の整理に当たっては、専門の先生方に教えていただきながら、子供たちの読書推進に御協力くださる御父兄にも整理をお願いし、みんなの図書館をさらに充実し、親しみのある図書館、そしてだれでも利用できる開かれた地域の図書館となっていければと思い提案させていただきます。 加太、磯ノ浦でのカウントダウンのイベント、12月31日のことでもありますし、夜中の11時から、また初めての多目的広場というのはまだ建設中で、足元もきちんとなっているかどうか私たちも不安でありますが、加太の人もまだ足を踏み入れていないようなところでございますので、どうか無事故で行っていけるように当局の方、よろしくお願いいたします。 まず、観光地としての、また海水浴場としての公衆トイレの設置は欠かせません。観光客が減っている原因には、トイレやシャワー室、更衣室の不備が大きな比重を占めていると思います。地元との協議をしながら、環境の整備に全力を挙げていただきたいと思います。 第1問の答弁の中にありました「観光産業に携わる方々を対象に、訪れた人がもう一度行ってみたいと思っていただける観光地となるよう」云々とありました。和歌山を観光で立ち上げていくためにも、観光振興室が積極的に研修会も毎月でも行って、講師を招いたり、実践報告会、シンポジウムなど若い後継者が元気とやる気の出るような行事を数多く提供し、頑張っていただきたいと思います。 1年に1回や2回ではとても軌道に乗せられないのではないでしょうか。今は苦しくてもお互いに頑張ろうというよい意味の競い合いの場を、出合いの場を行政側から持ちかけていく意気込みが大事だと思います。 訪れた人がもう一度行ってみたいと思っていただける観光地は、利益の追求、もうけが先でなく、心をつかまなければ人はまた来てくれません。私たちももう一度行ってみたいと思うのは、観光地の方と心が触れ合ったところだと思います。 二度と行きたくないと思うのも、景色が悪いのではなく、サービスが悪かったり、利益だけを追求した姿が見えたときです。観光客の心をつかむことの大切さを学ぶことが大事だと思います。 また私は、加太や磯ノ浦も少年自然の家のある国定公園田倉崎一帯に遊歩道を通し、ハイキングコースとして加太から磯ノ浦をつなげば、壮大な太平洋、紀淡海峡を展望できる名所になるのではと夢を持っています。 磯ノ浦も近畿一円からサーファーが年じゅうサーフィンを楽しみに来ます。毎年、観光客がふえています。深山の国民休暇村も全国でトップクラスの休暇村として、いつもお客さんでにぎわっています。海都WAKAYAMAの一翼を担う新天地として力を入れていただきたいと思います。 ミカンも梅も魚も笑顔も本当に和歌山はよいところ、本当によく来てくれましたとの温かい心にみんながもう一度と来てくれるのではないかと思います。 以上をもちまして私の第2問とさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(浦哲志君) 空教育文化部長。  〔教育文化部長空 光昭君登壇〕 ◎教育文化部長(空光昭君) 19番中嶋議員の再質問にお答えいたします。 学校における図書の整備につきましては、児童生徒が主体的、意欲的な学習活動や読書活動ができるよう、学校図書館図書の充実はぜひとも必要であると考えております。 そのため本市では、国の学校図書館図書整備新5カ年計画に基づき、小中学校の蔵書の整備充実に努めてきたところでございます。学校図書の重要性、また図書整備計画の趣旨を踏まえ、今後ともなお一層学校図書館の整備充実に取り組んでまいります。 次に、家庭で読まなくなった図書の活用についてでありますが、学級単位では学級文庫という形で寄贈していただいたということは聞いております。しかしながら、学校全体としては、余りそのような取り組みはなされていないというのが現状であります。学校図書館が読書センターとして、また学習情報センターとしての役割を求められる今日、より多くの図書が必要となります。 そこで、議員御指摘のように、今後、家庭で不要になった図書を学校に寄贈していただけるよう各学校に提案してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) しばらく休憩します。          午前11時23分 休憩        -------------          午後1時13分 再開 ○議長(浦哲志君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 寺井冨士君。--13番。  〔13番寺井冨士君登壇〕(拍手) ◆13番(寺井冨士君) どうもこんにちは。 先ほど来から、質問ということで大変緊張しておったんでございますが、お昼休みに我が会派へ行きますと、しょうもない質問やったらはよ終われよと、こういうふうな激励をいただきながら登壇をさせていただきます。 もう本日で12人目ということで、大変皆様方お疲れとは思いますが、いましばらくおつき合いいただきますようにお願いいたします。 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。 去る10月7日から13日までの7日間、浦議長を団長とする第17次友好訪中団の一員として済南市を訪問させていただきました。帰朝報告については、過日、中議員の方が大変すばらしい報告をしていただきましたので、少し重複する部分もありますけれども、御理解を賜りまして、私自身の感想を交え質問をさせていただきます。 まず、私にとりましては中国への初めての公式訪問であり、大変緊張しておりましたが、団長を初め、先輩田上議員等々の御配慮のおかげ、また李中学主任、王勇氏の心温まるおもてなしに大変感激をし、日中友好を提携された第1次から今日まで温めてきた日中両国、和歌山市、済南市の友好親善について、諸先輩方がいかに努力をされ、その歴史を積み重ねてこられたかであろうと深く感じ入った次第でございます。 済南市人民大会の歓送会では、王宝玲副主任、趙志冰副主任、栄義副秘書長、済南市外事弁公室時秀芹副主任と女性の方々も多数出席をされており、その中でも王副主任とは親しくお話をさせていただきました。 懇談の中で、女性問題についての話題が上りました。中国は元来、男尊女卑の大変厳しい国であったのが、近年著しく改善を遂げ、例えば議会においては、現在、女性議員は26%を占めるまでになっているとのことでありました。また、王副主任と時秘書長は、世界女性会議北京大会にも参加をされるなど、女性を取り巻く社会情勢、人権問題等についても話題は尽きませんでした。 王副主任には来日された経験もあるとのことで、日本を代表される方々が世界女性会議などで議論する内容や我が国の女性政策と日本の家庭を訪問したとき--7~8軒の御家庭を訪問をされたということでありましたけれども、そのときの実際に体感する女性環境とは余りにも差があり過ぎる。日本はかけ声ばかりでなく、根本から男女共生への取り組みを考え直さなければならないのではないかとの指摘を受けました。 戦後、女と靴下は強くなったとよく言われました。男性のうまい言葉に乗せられて、女性がそうかな、強くなったんかなと、私自身も女性の立場から大変反省をいたしております。 そこで思い浮かべましたのは、過日、中議員の報告にもありましたが、案内してくれた北京でのガイドさんのお話です。朝は鶏のように早く起き、子供を保育所などへ送っていく。また、羊のようにおとなしく、犬のように忠実に、馬車馬のようにしっかりとよく働き、豚のように出されたものは何でもよく食べると、ジョークとはいえ、これが現在、中国の男性に課せられた5つの条件だそうであります。ただ、豚のようにという言葉を抜きますと、まるで一昔前の日本の女性の姿でもあります。 10数年前に行った学校のアンケート調査も思い出しました。家庭での夫婦の役割分担について、20項目ほどありましたけれども、アンケートの結果は、子供の世話から御近所づき合いまで、ほとんどが女性の仕事になっており、確かに女性が働き続ける条件とはほど遠いものであったと記憶しております。 その後、1985年、男女雇用機会均等法が成立、公布され、1997年には法改正がなされるなど、この15年間で女性の雇用者数の大幅な増加、勤続年数の伸び、職域の拡大が図られるなど、女性の就業に対する国民一般の意識や企業の取り組みが大きく変化してきました。働く女性が性の違いによって区別されることなく、その能力を十分に発揮できる雇用環境を整備するとともに、働きながら安心して子供を産み育てられる環境をつくることは、働く女性のみだけでなく、少子高齢化の一層の進展の中で、我が国の活力を維持していくためにも極めて重要な課題であるとされております。 また、私自身もそのように感じ、微力ながら活動をしているつもりでございます。 しかし、このところ耳にする男女共生社会についての議論には、一部、ちょっとおかしいなと感じられるような認識があるようで、家庭生活において何もかも夫婦が同じ仕事をすべきであるといったような主張や、とりわけ子に接する親ということについて、父性、母性と言われる性が本来備えている役割すらなくしてしまうことがよいことなんだというような風潮を聞き及びます。 最近、ニュースなどで報道される子供の事件を聞くにつけ、近々では一昨日ですか、テロリストになりたかったというような17歳--またこれも17歳というキーワードが出てくるわけですけれども、そういう子供さんが育っているということそのものが親が子供に注ぐ愛情が、愛情としての本質を失った形で子供を取り巻いているのではないかと思うことがあります。 男女がお互いに性差の違いを認め合い、助け合って家庭を築いていく中で、親の愛情が伝わるような子育てをすることがいかに必要かと考えるところであります。 スキンシップの不足、紙おむつへの依存、泣かなければよい子であるといったような大人の身勝手な判断によって、心理学でよく言われている人間形成、人格形成が決定される3歳までに--先日の新聞にこういうふうに「重要な3歳までの環境」という、こういうふうな新聞を皆さんも目に触れられていると思うんですけれども、信頼する心、自立する心、自信を持つ、これは愛されることによって愛することを知り、また人の痛みもわかるという、人として生きていく上で最低限必要なことが現在、幼児に与えられていない現実について、私は非常に危惧を感ずるところであります。 一方、行政施策として現状実施されている乳児保育、長時間保育等々、男女共生に名をかりた子育て支援そのものが、男性の視点のみで考えられていると思えてなりません。 乳児保育、長時間保育が悪いと言っているわけではありません。たとえ幾らよい制度ができたとしても、しかしそれが制度化してしまえば、あたかもそのことそのものが正しいことであるかのようなひとり歩きをしてきます。その制度そのものを受けとめる我々大人たち自身が、本当に子供たちのためを思った形での制度の活用というものを考えていく時代じゃないかなというふうに思っております。 私の私見にはなりますが、例えば女性が働き続けていく一つの条件として、再雇用を社会的な制度として定着されること。これは赤ちゃんを産み育てるについて、現実にはそれまでの勤務先を退職しなくてはならないことが多く、一たんやめた会社に再び就職できるかといえばそうはいかないというのが現実です。 産休、育休という言葉が飛び交ってはおりますが、現実にその制度を活用できているのは、公務員、特に学校の先生方だけであると聞き及びます。一般企業ではそういうことが実際、制度として活用されていないように聞きます。女性の視点からは、社会的な制度として再雇用が確保されていればと願わずにはおられないところです。 本12月議会では、和歌山市託児所条例案が上程され、幼児を持つ保護者に対するサービスが実施されることとなっています。 これは、今まで必要とされながら、案外気づかずにいたところで、よい着眼点だとは思うんですけれども、これも一つには男性的な考えかなというのは、子供を育てるということは、本質的に子を育てるだけではなくて、親も子供と一緒に育っていくということが基本的なところだと思うんです。ところが、現実に子供を育てることが何か今、仕事を持つこと、就労することと同じような次元で考えられている、そのように感じられてなりません。 悪いというんじゃないんですが、私自身が女性の立場から買い物に行った、確かに子供を託児所へ預けて買い物できるというのは、すっきりと、結構さっさとできるのは確かなんです。だけど、子供をだっこして、子供の手を引いて買い物をする、子供がむずかる、そのときに「もうこの子腹立つな」と言いながらでも、子供と一緒にそういうものを分かち合いながら買い物をしていくことも必要なんじゃないかなと。何もかも簡素化してしまうというんですか、動きやすくすることが、果たしてそれが我々人類にとって本当にいいことなのかどうか。むだということも大変必要なことなんじゃないかなというふうに感じるきょうこのごろでございます。 だから、私の視点からいいますと、この行政サービスというものは、男女共生社会とは別問題だと、こういうふうなとらえ方をさせていただいております。 男女共生社会というものは、先ほど来申し上げている現実的な問題をいかにサポートしていくかということだと思うわけです。この点について、男女共生社会構築を進められている行政としてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、女性が働き続けることに対するバックアップはどのようにされていますか。 3つ目として、雇用機会均等法改正をされて以後、女性の労働実態の把握をどのようになされていますか。また、働く人たちからの相談や悩みについての調査をどのように行っていますか。 4つ目としまして、市役所管理職への女性の積極的登用について。 5つ目は、自治功労章条例の男女の扱いについてのお考えをお聞かせください。 次に、母子家庭の処遇についてお尋ねをいたします。 児童福祉法第38条に「母子生活支援施設は、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護するとともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援することを目的とする施設」とあります。 本市には母子生活支援施設「白百合園」があります。現在、11世帯が入居されておりますが、そのほとんどは夫の暴力から逃れるため、もっとも最近ではその逆の例もニュースで流れたようでありますが、それは本当に一部でありまして、いずれにせよ、子供とともに保護された人たちだそうであります。 これらの人たちは、入居後、経済的に自立していくため、ハローワークなどで職探しをするにも、また就労するためにも、どこかに子供を預けなければなりません。さきの委員会でも少し触れておりますが、現在、1歳から6歳までの乳幼児が6名で、そのうちの3歳から6歳の3名は、隣接している宮北保育所へ入園しているそうであります。1歳ないし2歳の乳児3名は、雨の日も風の日も、自転車で15分から25分かかる紀和保育所、ひまわり保育所、しろがね保育所まで通園しなければいけない状況にあるそうで、大変な御苦労を余儀なくされているようであります。 着のみ着のまま夫の暴力から逃れてきて措置をされた方々には、雨が降って、では子供を保育所へ連れていくのに、指導員の方に、先生、傘がないんだと、そういう実情があるわけですね。そういう傘を備えていない施設そのものにも問題はあるわけですけれども、そういう現状の中で、どのような形で施策の展開をしていっていただけるのか。 児童福祉施設最低基準第26条第1項第4号に「乳児又は幼児を入所させる母子生活支援施設には、付近にある保育所又は児童厚生施設が利用できない等必要があるときは、保育所に準ずる施設を設けること」となっています。 現在、宮北保育所は定員90名のところ、園児数23名であるとのこと。白百合園及び宮北保育所が隣接しているにもかかわらず、遠くへ子供、乳児を連れていかなければいけない。そして、年長さんは隣へ行けるという、こういう矛盾が生じているわけで、この際、施設の統合についても考えられてはいかがかと思います。この点についての考えをお聞かせください。 次に、住宅政策についてお聞きいたします。 先日から平成12年度後期の市営住宅空き家入居募集が始まりました。市営住宅への入居については、申し込みの手続や添付する書類など、平素の日常生活には特段のかかわりのないものが多く、市民にとってはちょっとした緊張感を覚えるものであります。そして、やっとの思いで申込書を提出しても、入居希望が多ければ公開抽せんということになり、結果、落選という例が多々あるところです。 さて、本市の人口は、過日も、また本日も同僚議員の質問にもありましたが、ここ数年、減少傾向にあります。しかし、核家族化が進んでいる中で、世帯数は逆に増加しているようでもあります。そのため、持ち家率は上向いているものの、市民の市営住宅に対する期待は年々増加していると思われます。 私は議員になって初めて、市営住宅の中には公営住宅、この中には一般公営、シルバーハウジング、災害、引揚者等々、また災害応急仮設住宅、改良住宅、市単独等々、種々の用途別住宅があることを知りました。 いずれにしても、市民を取り巻く住宅事情は余裕のあるものとは言いがたいところですから、住宅行政のますますの充実を求めたいところであります。 さて、本市が管理する住宅の中には、築後50年を経過し、耐用年数を大幅に超えた住宅、あるいは最低居住水準に満たない住宅、浴室などの設備もない住宅等々があり、またそれ以外にもどのような事情かはわかりませんけれども、市民の間からは市営住宅と言われながら、家賃が無料のところがあるやに聞き及びます。 一方、土地については、借地、貸地、転貸地等、まことに複雑であり、譲り渡し、払い下げをした団地もあります。小規模な団地も多数残っているようで、維持するための管理については、費用的にも業務的にもますます困難になっていると推察するところであります。 以上のことから、市営住宅の管理戸数と駐車場確保を含む今後の施策展開について、また市営住宅の管理戸数の中で、戦後土地を借り受け建設したとされる市営住宅のうち、現時点での借地上の住宅の状況はどうなっていますか。また、借地料と、その借地上の住宅の使用料は幾らになっていますか。 以上お聞きして、1問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(浦哲志君) 山下企画部長。  〔企画部長山下 眞君登壇〕 ◎企画部長(山下眞君) 13番寺井議員の御質問にお答えいたします。 男女共生社会に向けての取り組みについてでございますが、男女共生社会の目指すところは、男女がともに職場、家庭、地域にバランスをとって活動していくために、固定的な役割分担を廃し、どのようなライフスタイルを選択したとしても不利にならない社会の形成と自立的な生き方を基本とするものです。このことは、新しい家族像の構築につながり、個人を尊重する社会であって、もとより家族を否定するものではありません。むしろ、父親、母親ともに子育ての喜びを共有できることを進めるものであり、子の自立が進まない、親の子離れができないといったさまざまな社会問題をも解決するものと考えています。同時に、男女共生参画は、子育て支援を初めとするあらゆる分野に男女の視点を反映するものであります。 今後、一層男女共生社会の理解が深まるよう、また男女の視点が反映できるようなシステムづくりに努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 西嶋産業部長。  〔産業部長西嶋真司君登壇〕 ◎産業部長(西嶋真司君) 13番寺井議員の御質問にお答えいたします。 まず1点目は、女性が働き続けることに対するバックアップをどのようにしているのかということでございます。 改正男女雇用機会均等法が平成11年4月1日に施行されました。男女労働者間に生じていた募集、採用、配置、昇進などの格差の解消の是正が主な内容でございます。 法改正を受けまして、本市におきましては、平成12年度は従業員30人以上の事業所約800社に対しまして、改正男女雇用機会均等法の概要チラシを送付し、周知啓発を行ったところでございます。 今後とも、国、県など関係機関と連携しながら、女性が性別により差別されることなく働き続けられる環境整備に努めてまいりたいと考えております。 次に、男女雇用機会均等法が改正されて以後、女性の労働実態の把握はどのようにしているのか、また労働者の相談や悩みについての対応はどのようにしているのかということでございます。 本市では、平成7年に労働実態調査を実施したところでございますが、既に5年が経過しており、その間、経済情勢の変化や法改正などがあり、正確な労働環境を把握する上で、早急に労働実態調査を実施しなければならないと考えております。 また、働いておられる皆さんの相談や悩みにつきましては、勤労者総合センターにおいて社会保険労務士による労働相談を月に2回実施しておりますが、今後ともより一層相談業務の充実に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 上西総務部長。  〔総務部長上西 勇君登壇〕 ◎総務部長(上西勇君) 13番寺井議員の御質問にお答えいたします。 管理職への女性の積極的登用についての御質問でございます。 管理職への女性の登用状況は、平成12年4月1日現在、教育職、消防職、技能労務職員 を除く一般行政職につきまして、参事級で3.8%、参事補級で2.6%、主幹級で1.1%となっています。 今後とも女性職員を税の賦課徴収部門、企画部門、事業実施部門等に幅広く配置することにより、女性職員の能力開発を図りながら、行政全般にわたって管理職への積極的な登用を行ってまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 北野市長公室長。  〔市長公室長北野壽彦君登壇〕 ◎市長公室長北野壽彦君) 13番寺井議員の御質問にお答えいたします。 自治功労章条例の男女の扱いについてでございますが、議員御承知のとおり、和歌山市自治功労章は昭和30年に制定された自治功労者礼遇条例に基づき、本市の自治行政の振興並びに公益増進について功績があった方を顕彰するものでございます。 受章者は現在まで2,361人で、うち女性の方の受章者は295人の割合は12.5%となってございます。 本市では、男女共生推進行動計画に基づき、附属機関等委員の男女構成比率を見直すなど、女性の社会進出を図る施策を講じているところであり、自治功労章の対象団体への女性参加が今後高まることが予想されますので、女性の受章枠は必然的に拡大するものと考えてございます。 なお、自治功労章の対象団体につきましては、自治功労者礼遇条例の趣旨を十分踏まえ、女性団体の受章枠拡大に向け検討してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 中野福祉保健部長。  〔福祉保健部長中野凱也君登壇〕 ◎福祉保健部長中野凱也君) 13番寺井議員の御質問にお答えいたします。 母子生活支援施設白百合園と宮北保育所に関する御質問でございますが、母子生活支援施設白百合園と宮北保育所の統合につきましては、施設面及び地域保育の観点から困難であると考えてございます。 しかし、白百合園には保育施設が付設していないこと、また宮北保育所の入所年齢が3歳以上となっていることから、白百合園に入所されている方の3歳未満の子供さんにつきましては、他の保育所への入所を余儀なくされているのが現状でございますので、宮北保育所の3歳未満児の受け入れ等につきまして、検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 岡本都市計画部長。  〔都市計画部長岡本 弘君登壇〕 ◎都市計画部長(岡本弘君) 13番寺井議員の御質問にお答えいたします。 家賃が無料の公営住宅について、一般の市営住宅の入居者との均衡をどのように認識しているかとの御質問でございます。 家賃が無料の住宅につきましては、戦災復興事業に伴い設置されました仮設住宅でございまして、現在、都市計画部で管理している住宅が松江と黒田にございます。昭和30年代に建設されたもので、以来、明け渡し、住みかえ等指導してきたところでありますが、松江仮設住宅につきましては、当初、11軒入居していましたが、現在、4軒、また黒田仮設住宅につきましては、当初、5軒入居していましたが、現在、2軒入居しております。 本市といたしましても、一般の市営住宅の入居者と均衡を保つ観点から、引き続き明け渡しなど指導してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 武田建設部長。  〔建設部長武田範房君登壇〕 ◎建設部長(武田範房君) 13番寺井議員の御質問にお答えをいたします。 市営住宅の管理戸数と駐車場の確保を含む今後の施策についてでございますが、建設部の住宅管理第1室が所管する市営住宅管理戸数は、平成12年4月1日現在、木造893戸、簡易耐火平屋建て505戸、簡易耐火2階建て520戸、中層耐火構造2,141戸、高層耐火構造320戸、計57団地の4,379戸となってございます。 今後の住宅施策につきましては、現在の管理戸数レベルの維持を図りつつ、老朽化が著しい木造住宅、簡易平屋建て住宅を中高層住宅に建てかえることを基本として進めてまいります。 また、耐用年数に余裕のある住宅につきましては、国の既設公営住宅改善事業に規定されています景観改善事業等を進め、良好な居住環境を創出してまいります。 なお、駐車場の確保につきましては、既存の団地内に設置することはスペース的にかなり困難なところでございます。しかし、和歌山市中高層建築物に関する指導要綱に基づき、平成8年4月1日以降の建設分につきましては、順次駐車場を設置いたしております。 また、駐車場の確保、設置につきましては、近年のモータリゼーションの現状にかんがみ、確保可能な場所につきましては設置してまいります。 次に、現時点での借地上の住宅の状況はどうか、また借地料と借地上の住宅の使用料はどうかとの御質問にお答えをいたします。  借地上の市営住宅につきましては、3万9,411.97平方メートルを借地し、木造住宅が12団地273戸、中層住宅が1団地96戸の計13団地369戸を管理しております。その借地料は、平成12年度では1億3,288万6,670円となってございます。これに対しまして、借地上の住宅使用料につきましては1,962万1,200円でございます。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) 13番。  〔13番寺井冨士君登壇〕(拍手) ◆13番(寺井冨士君) 御答弁をいただきました。再質問をさせていただきます。 順不同になりますが、済みません。よろしくお願いいたします。 女性が働き続けることに対するバックアップ、または改正機会均等法が施行されてからの取り組みについて御答弁をいただきました。 総じて感じたことは、庁内において男女共生についての認識が得られていないのではないかと寂しい思いがしております。 と申し上げますのは、私自身はこの場でもっと本当に手ごたえのある議論を闘わせたい、そのように感じておりますが、いつも返ってくる言葉は絵にかいたもち、本当に物足りなさを感じてございます。 と申しますのは、男女共生推進会議というのは皆さん御承知のように、部長級で構成をされまして、市長がたしか会長だと思うんですが、これが、現在は推進会議ですけれども、古い名称で言いますと、女性問題対策会議というのが平成5年6月に設置されております。その間、この平成12年の今日まで、会議が開かれたのが4回という、本当にお粗末きわまりない取り組みであります。 市長が常々言われております女性問題について、大変重要課題として認識しているというのは、別の意味での女性問題かなと感じるところでもあるわけでございます。 男女共生推進室において、男女が本当にともに自立する生き方を選択できる社会の構築に向けてさまざまな取り組みを進められていることについては評価し、期待するところですけれども、先ほど来申し上げております市行政推進を各部門を代表する部長級で構成されている男女共生推進会議がどのように機能されてきているのか、あるいは行政部門として設置されている男女共生推進室との連携について、どのように連携をされてきているのかという部分で、幾ばくかの疑問を覚えずにはおれません。 笛吹けど踊らず。男女共生という命題についての認識がおぼろげで、いや応なく訪れる時代の要請として、女性の能力の活用が今後ますます重要になってくると推察されます。男女共生についての今後の行政のあるべき姿として、各部、各室が連携した取り組みが必要であり、そのためには、いま一度組織の整備及び職員の皆さん方の研修の見直しが必要と思われますので、強く要望いたしておきます。 要望しても--前もたしか要望したけれども、一つも進んでないという現状がありますので、強く要望いたしたいと思います。 次に、女性の管理職への登用について。 第1問でも申し上げていますが、男女の視点の違いのあるのは確かです。女性の女性自身の能力開発とともに、施策の中への女性の視点がますます重要になってくると思われますので、今後の登用については期待いたしたいと思います。 次に、自治功労章礼遇条例の見直しについては、女性への適用を視野に入れ、前向きに対処されるように望みます。 次に、母子支援事業については、御答弁いただきましたように、白百合園へ入所されている方々の実情を十分に理解をされ、宮北保育所への乳児の受け入れについては、早急に対処されるように強く望むところであります。 質問が少し前後しますが、1つつけ加えておきたいのは、男女共生社会構築云々という言葉の中で、まだまだ皆さん方のお考えの中には女性問題やないかという一つのさめた見方というのもあるのも確かだと思います。 しかし近年、リストラによる失業した男性ですね、今、自殺者数が、男性の方がここ3年間で6万650人、女性が2万6,000人という形で大きな差が出てきております。よくちまたで言われている中で、男として育てられたその責任から、男として家庭の中で女房、子供を養っていかなければいけないという責任感の上で、男性をそういう方向へ追い詰めていってるんではなかろうかという部分もあるわけで、男女共生ということは、男女ともにお互いに認識し合う中で、本当に助け合っていける社会を築いていくことだと思いますので、その点を十二分に御理解いただいて、取り組みを進めていただきたい。女性問題ということは男性問題であるということを十二分に御認識いただきたいと思います。 次に、住宅管理について。 住宅管理第1室が管理する市営住宅については、57団地4,379戸あり、老朽化の著しい住宅について、順次建てかえを進めておられるとのことでありますが、このうち戦災復興事業に基づく仮設住宅として建設をされ、今日に至っている借地上住宅については、家賃収入1,962万1,200円に対し、土地借上料1億3,288万6,670円で、1億1,326万5,470円の持ち出しと判断いたしますが、この金額について、どのように認識をされておりますか。 阪神淡路大震災の仮設住宅については、既にほとんどが撤去され、それぞれが自立できるように行政指導もなされております。しかるに、本市における仮設住宅は、戦後50有余年を経過した今も借地上住宅として現存しております。当然、そうした住宅は老朽化はもちろん、住環境として適当なものであるはずがないものであります。市民に対し、少なくとも安全な住居を提供しなければいけない住宅行政の観点からいっても、そうした戦後復興時の住宅については、早急に行政的措置が必要とされるものだと考えます。 また、本市財政上の観点から見ても、矛盾を感じながらも、惰性的に継続されているような施策は、この際、改めるべきだと考えるところですが、当局としてはどのようなお考えを持たれておるのかお聞きして、再質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(浦哲志君) 武田建設部長。  〔建設部長武田範房君登壇〕 ◎建設部長(武田範房君) 13番寺井議員の再質問にお答えをいたします。 市営住宅における市の持ち出しについての認識と今後の対応策はどうかという御質問でございますが、借地における市営住宅の土地賃貸借契約は、私法上の契約にて借り上げしております。 また、市営住宅使用料は公営住宅法で定められた家賃で、規模、経過年数、利便性等を考慮して算出してございます。 公営住宅法は、低額所得者に対し低廉な家賃とすることで社会福祉の増進に寄与することを目的と規定するところでありますので、この差額につきましては、市営住宅を維持管理していく上で必要なものと認識しております。 しかし、議員御指摘の借地上の市営住宅のうち、木造住宅の273戸につきましては老朽化が著しい住宅であり、今後、新たに建設した住宅あるいは既存市営住宅への住みかえを促すなど、できるだけ入居者の要望を満たしつつ、借地解消に努めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(浦哲志君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明12月8日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(浦哲志君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午後1時57分 延会        ------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。    議長   浦 哲志    議員   井口 弘    議員   波田一也    議員   角田秀樹...